iCloudメールは、Appleが提供しているフリーメールサービスです。
Apple製品と相性が良く、MacやiPhoneなどと連携できます。
今回はiCloudメールの特徴と便利な機能、メールアドレスの作成方法についてまとめました。
この記事でわかること
- iCloudメールの4つの特徴
- iCloudメールのメールアドレスを作成する方法
- iCloudメールで使える便利な機能
iCloudメールのメールアドレス作成を考えている人、特徴や機能について知りたい人はぜひ参考にしてください。
iCloudメールの4つの特徴をわかりやすく解説
フリーメールサービスの iCloudメールには、主に以下4つの特徴があります。
- 受信箱に広告が表示されない
- Apple製品と連携できる
- 安全性が高い
- リアルタイムでメールを受信できる
iCloudメールは、クラウドサービスのiCloudに付帯しているサービスです。
無料で利用できるのは5GBですが、iCloud+という有料プランに加入すると使える容量を増やせます。
iCloudは写真やファイルなどのデータを保存し、複数人でデータの共有やバックアップの作成が可能です。
それでは、iCloudメールの特徴について詳しく解説していきます。
フリーメールサービスでありながら広告なしで利用できる
フリーメールは広告が表示されるサービスが多いですが、iCloudメールは無料版も広告の表示なしで利用できます。
多くのフリーメールサービスは、有料プランに加入すると広告表示をなくせます。
無料のメールアドレスを利用したいが、表示される広告が気になるという人も多いでしょう。
iCloudメールは受信箱に広告がないため、画面がすっきり見える利点があります。
受信箱にはシンプルなデザインを採用し、普段からApple製品を使っている人は違和感なく使えるでしょう。
iCloudメールには、Apple製品を使用している人に便利な特徴が他にもあります。
iPhoneやiPadなどのApple製品と連携できる
iCloudメールはiPhoneやiPadなどと連携できるため、Apple製品を使用している人に便利なサービスです。
Apple IDでサインインした端末からiCloudメールをオンに設定すると、メールの送受信ができるようになります。
複数の端末やOSから利用が可能で、WindowsのパソコンやAndroidのスマートフォンからも利用できます。
対応しているブラウザは、以下のとおりです。
- Safari
- Firefox
- Chrome
- Edge
- Opera
いずれのブラウザで利用する場合も、最新バージョンへのアップデートが必要です。
アカウントの追加設定により、OutlookでもiCloudメールを送受信できます。
複数の端末を利用して、仕事でメールを利用する人もいるでしょう。
ビジネスメールは社内のみの機密情報を扱う場合もあるため、安全性が求められます。
iCloudメールには、安全性が高いという特徴もあります。
メールを安全に利用するため対策されている
iCloudメールは2ファクタ認証や暗号化などのセキュリティ対策が備えられているため、メールを安全に利用できます。
2ファクタ認証とは、Apple IDの認証を二重化する方式のことです。
万が一パスワードが知られてもアクセスできないため、不正なアクセスからアカウントを守れます。
2ファクタ認証を利用するには、電話番号の登録が必要です。
新しい端末またはWeb上で初めてサインインする時は、登録した電話番号に送られる確認コードとパスワードの両方を入力します。
参照元:Apple IDの2ファクタ認証
iCloudの暗号化には、以下2種類があります。
設定の種類 | 内容 |
---|---|
標準のデータ保護 | ・アカウントの初期設定 ・データの暗号化を行い、復元するための暗号キーはAppleのデータセンターが保管 |
高度なデータ保護 | ・任意で設定が可能 ・エンドツーエンドの暗号化を行い、ユーザー自身の信頼できるデバイスでのみ復元できる |
初期設定は標準のデータ保護となっており、高度なデータ保護によりセキュリティ対策をAppleの最高水準に引き上げられます。
高度なデータ保護の設定には2ファクタ認証が有効なApple IDとパスワードまたはパスコードが設定された端末が必要です。
参照元:高度なデータ保護
メールを利用する際は、セキュリティ対策以外にスピード感を求められる場合もあるでしょう。
iCloudメールは、送信されたメールをすぐに受信できます。
プッシュ方式でメールをリアルタイムで受信できる
iCloudメールの受信方法はプッシュ方式であり、リアルタイムでメールを受信できます。
そのため、急ぎのやりとりをしている場合やすぐに通知を受け取りたい場合に役立ちます。
メールの受信方法は、大きく分けてプッシュ方式とフェッチ方式の2種類です。
プッシュ方式はインターネット上のサーバーにメールを受信すると、すぐに通知されます。
一方フェッチ方式はあらかじめ決められた一定間隔で問い合わせを行うため、メールの受信から通知までに時間がかかる可能性があります。
メールサービスによって受信方法が異なり、プッシュ方式は迅速にやりとりしたい人に最適です。
続いて、上記のような特徴があるiCloudメールのメールアドレスを作成する方法について解説します。
iCloudメールのメールアドレスを作成する方法を解説
iCloudメールのメールアドレスを作成するためには、Apple IDが必要です。
Apple IDはAppleの製品とサービスで使えるアカウントで、パスワードや連絡先などの情報が登録されます。
登録したメールアドレスがIDとなるため、Apple IDとメールアドレスの同時取得が可能です。
Apple IDの作成方法はデバイスの設定から作成する、または後からApp Storeで設定する方法があります。
使用する端末によって多少異なりますが、デバイスの設定時にApple IDを作成する手順は以下のとおりです。
- 「無料のApple IDを作成」をタップする
- 生年月日と名前を入力する
- 「無料iCloudメールアドレスを入手」をタップし、希望するアドレスを入力する
- パスワードとデバイスの地域、2ファクタ認証を設定する
一方、後からApp Storeでメールアドレスを設定する方法は以下のとおりです。
- App Storeのマイアカウントボタンをタップする
- 「Apple IDを新規作成」をタップする
- メールアドレスとパスワード、デバイスの地域を設定する
- 支払い方法と請求先情報を入力する
- 電話番号を登録する
- 確認メールから作業を完了する
参照元:Apple IDの作成方法
作成したメールアドレスはApple IDと紐付けされるため、後から変更ができません。
別のメールアドレスを使いたい場合は、これから紹介する機能を活用しましょう。
iCloudメールで使える便利な機能4つを詳しく解説
iCloudメールには、以下の4つの便利な機能があります。
- 予備のメールアドレスを作成できる
- ユーザー同士でファイルを共有できる
- 1回で最大5GBのファイルを送信できる
- Apple製品間で途中の作業を引き継げる
Appleは、メールの最新機能や使い方を解説したマニュアルを公式サイトで公開しています。
さらに以下3つのサポートも用意されており、質問や検索が可能です。
- Appleサポートコミュニティ
- お問い合わせ
- Appleサポートアプリ
参照元:メールのサポート
チャットや電話による問い合わせにも対応しているため、機能や使い方でわからないことがある場合は活用しましょう。
それでは、iCloudメールで使える便利な機能について1つずつ解説していきます。
メールエイリアスと呼ばれる予備のメールアドレスを作成できる
iCloudメールは、メールエイリアスと呼ばれる予備のメールアドレスを作成できます。
メールエイリアスによりメインのメールアドレスを非表示にできるため、セキュリティ対策に効果的です。
iCloud.comのメールまたはMacのメールアプリから、メインのメールアドレス1つに対して3つまで作成できます。
メインと予備のメールアドレスが一部共通しているフリーメールサービスもありますが、iCloudメールは全く別の文字列を設定できます。
設定できるメールアドレスは、3文字以上12文字以下の文字列です。
3つ作成した後に削除した場合は、7日間経過すると新しいエイリアスを作成できます。
メールエイリアスはオンとオフの切り替えが可能で、いつでも削除できます。
参照元:メールエイリアス
iCloud設定でメールが有効になっている端末であれば、メールエイリアスを使ったメールの送受信が可能です。
メールにファイルを添付する機会が多い人は、Appleのユーザー同士であればファイルやフォルダを共有できる機能があります。
iCloud Driveでファイルやフォルダを共有できる
Appleが提供しているクラウドサービスのiCloud.comのiCloud Driveは、ファイルやフォルダをユーザー同士で共有できます。
ファイルやフォルダを共有するには、メールの送信またはリンクのコピーの2種類の方法があります。
リンクは自動的に送信されないため、コピーして共有したい相手に送信が必要です。
共有すると、ファイルの閲覧や複数人での共同編集ができるようになります。
PagesやNumbers、Keynoteでも使えるため、ビジネスの場でも役立つでしょう。
参照元:iCloud Drive
スマートフォンやタブレットなど複数の端末から利用できますが、それぞれの端末で設定をオンにする必要があります。
iCloud DriveのデータはiCloudメールに切り替えず、直接メールで送信できます。
添付できるファイルの容量は、1通につき最大20MBです。
20MBよりも容量が大きいデータを送信したい場合は、Mail Dropという機能があります。
Mail Dropは1回で最大5GBのファイルを送信できる
Mail Dropを利用すると、1回で最大5GBのファイルをメールに添付して送信できます。
受信者はメールを受信してから30日間、添付ファイルをダウンロードできます。
以下は、Mail Dropを利用できる端末の具体例です。
- Mac
- Windowsのパソコン
- iPhone
- iPad
- iPod touch
パソコンはOS X Yosemite以降または最新のブラウザ、それ以外の端末はiOS 9.2以降で対応しています。
参照元:Mail Dropの制限
無料版のiCloudメールで1ヶ月に使える容量は最大5GBですが、添付ファイルの容量はiCloudストレージに算入されません。
容量を気にせず利用できるため、写真や動画など容量が大きいファイルを送りたい場合に便利です。
Mail Dropは、ファイルを添付する機会が多いビジネスメールにも役立ちます。
iCloudメールには、他にもビジネスで役立つ便利な機能があります。
Handoff機能を使うと違う端末で作業を継続できる
Handoffは、Apple製品間で中断した作業を引き継ぐ機能です。
連携機能のシステム条件を満たしている場合は、作業を開始したのと別の端末から簡単に再開できます。
メールを使う人の中には外出先ではiPhoneやApple Watchを活用し、会社や自宅に戻ってからパソコンで作業する人も多いでしょう。
例えばiPhoneで書きかけたメールをMacで完成させて送ったり、Macで見つけたWebページをiPadで閲覧したりできます。
利用するための条件は、主に以下の3つです。
- Wi-FiとBluetooth®に接続している
- それぞれの端末でHandoffがオンになっている
- 利用する全ての端末に同じApple IDでサインインしている
参照元:Handoff
端末によってシステム環境が定められていますが、Appleと他社の一部のアプリで使用できます。
iCloudメールは広告の表示がなくApple製品と相性が良い
iCloudメールは無料ながら受信箱に広告が表示されず、iPhoneなどのApple製品と連携できます。
無料で利用できるフリーメールは広告のあるサービスが多いため、iCloudメールは広告を表示させたくない人に向いています。
Apple製品間で使える便利な機能も備えており、Appleのユーザーにとって利便性の高いメールサービスです。
iCloud DriveやMail Dropの機能により、Apple製品のユーザー同士でファイルを共有できます。
Apple製品間で中断した作業を引き継ぐHandoff機能もあるため、効率的に作業を進められます。
メールアドレスとApple IDは簡単に同時取得できるため、興味がある人は実際にiCloudメールを利用してみましょう。
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